「新卒なんだけど、正直もう仕事を辞めたい。。。」
理由は色々あるかと思いますが、今日はそんな悩みを抱えている方に向けて、僕の意見を伝えたいと思います。まず、「最低3年は続けよう」は忘れてください。仕事を辞めたい理由によっては、すぐに転職をした方が良いケース、もう少し頑張ってもいいかなというケースがあります。
僕はこれまで、日系の大企業から海外のベンチャー企業まで5社ほど経験してきました。特に新卒の頃は、地方から東京への引越し、想像以上に過酷だった通勤、会社の上司の交代などで、辞めようと思ったことは何度もあります。そして、これまで転職を4回ほど経験しているので、実際に会社を辞めるという決断もしてきました。
これらの経験を踏まえて、新卒、または比較的若手のサラリーマンに向けて、解説していきます。
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「最低3年は頑張って働け」は無視して良い
この呪文のような言葉「最低3年は続けた方が良い。石の上にも3年というじゃないか。」は、まず忘れてください。
まず、「石の上にも3年」という諺は、3年という期間を表現しているわけではありません。「現在は辛くても、長い間辛抱していれば必ず成功する」という例えですので、3年ではなく、長い期間をさしています。個人の状況によっては、半年でも長い期間になるでしょう。
そして、僕は思います。自分に向いていない仕事を3年間続けるよりも、向いている仕事に転職した方が確実に成功するでしょうし、人生の満足度も上がるはずです。
1ヶ月や半年でも仕事をやめるべき時とは
せっかく就職活動で内定をもらい、新卒で入社した会社ですが、以下に当てはまるのならば、ソッコーで転職先を探すなり、会社を辞める準備を開始するべきでしょう。
入社した会社がブラック企業(セクハラ、パワハラ、サービス残業)
ブラック企業ならば、すぐに脱出してください。結構名の知れている有名企業であっても、労働環境はブラックであるケースも多々あるので、そこは注意してください。
セクハラ、パワハラ、サービス残業が蔓延しているような会社で頑張っても消耗するだけです。
ブラック企業で長期間働いていると、あなたのメンタル、人格形成にも悪影響を及ぼしてくるでしょう。長くいればいるほど、消耗し、スキルも身につかないで年齢だけを重ねることになるので、その会社から抜け出すことが難しくなります。
そしてブラック企業にとってあなたは労働力なだけで、あなたの将来のことなんて考えていません。自分自身で考えるしかないのです。
すぐに転職活動を開始することをおすすめします。
転職初心者向けに、【失敗しない】おすすめ転職サイト・転職エージェント3選で転職のポイントを解説していますので、参考にしてください。
会社に対して何か違和感を感じた時
ざっくりとしていて申し訳ないですが、「この会社は何か違う」という自分の本能、直感は大切にするべきだと思います。このような直感というのは、新卒とか、その会社に入社して浅い時期に最も感じやすい一方で、時間が経つにつれ、気付きにくくなります。
僕の経験上では、入社したての数ヶ月間に感じた違和感・心の声には、従っておいた方が良いです。
何も知らずに将来性のない会社に入ってしまった
残念ながら、新卒で入った会社が将来性のない会社であったパターンです。
これは、僕はある程度はしょうがないと思います。社会人経験もなく、一発目に入社した会社がホワイト企業で、成長中の会社である方がむしろ珍しいでしょう。僕自信も新卒の頃は、会社の成長性、状況など気にする余裕はありませんでしたし、よく分かりませんでした。
一方で、しょうがなくないというか、よろしくないのが、会社に入社して、明らかに規模が縮小していたり、会社の雲行きがよくないのをわかっていて動き出さないパターンです。転職活動というのは、何度やってもそれなりにストレスのかかることですが、この一歩を踏み出すことが人生に多く影響してきます。
都心での通勤が想像以上に辛すぎる
これは僕のように地方から就職で上京してきた人向けですが、都心の通勤ラッシュは本当に地獄です。東京で働いていた頃に、僕にとって一番苦痛だったのがこれです。毎日、往復2時間、激混みの電車で通勤し、かなり消耗しました。
仕事自体は、そこそこ楽しんでいるのに通勤がキツすぎて辞めたくなっているのなら、通勤時間を最小化しましょう。通勤に関しては、無駄な通勤時間を最小化せよで熱く語っています。
予想外の部署に配属されてしまった
これもよくある新卒の方の悩みでしょう。「営業やりたかったのに、配属は経理だったとか」。僕自身も新卒で入社した企業で、希望の部署に行けず悶々としている同期がいました。
新卒一括採用システムで、総合職としてまとめて採用し、あとは会社の都合で配属先を決めていくというやり方は、本当におかしいと僕は思っています。それでいて、面接では、「何がやりたいの?」とか、「君は、やりたいことがあまり明確でないな〜」とか言われるわけです。どうせ、どこに配属されるかわからないのにです。
人事の方が、全ての新卒の適性を正確に読み取り配属を決定してくれればいいですが、それは不可能でしょう。ですので、確実に配属のミスマッチが起こります。ミスマッチがあっても、「次回の人事異動まで我慢してね」となるわけですが、次回の移動はいつくるのでしょうか?3年後でしょうか。5年後でしょうか。10年後でしょうか?
人間関係を構築するのが苦手なのに、営業に配属されて、無理して頑張るのは不幸だし、もったいないです。人と関わるのが苦手と言う人は、他に何か強み得意なことがあるはずです。その分野で仕事をすれば、成果も出しやすいし、仕事のストレスも減るでしょう。
「もうちょっと頑張ってもいいかも」というケース
まだ入社して半年未満
新卒で入社して数ヶ月の頃は、まあ、みんな大変です。会社のチームでの人間関係も構築中だし、覚えることはたくさんあるし、生活環境も変わったと言う人もいるでしょう。それだけで、それなりにストレスを感じるのは普通です。
ですので、入社して数ヶ月とか半年で、上記のすぐに辞めるべきケースに当てはまらないなら、もう少し頑張って見ても良いかもしれません。
上司やチームのメンバーが変わったばかりのタイミング
会社のチームのメンバー、特に上司が変わると、チームの雰囲気が一変することがよくあります。新しいチームとなり、お互いに、また信頼関係を一から構築していかないといけません。
こう言う時には、仕事を辞めるのを少し我慢しても良いかもしれません。お互いに慣れてきたら、上手く行く可能性もあります。
一方で、どうしてもこういうタイプの人は無理、この人の価値観は合わないと感じたら、辞めても良いでしょう。僕は自分の価値観を大事にするべきだと思っているので、どうしても無理だと感じる人に、価値観を少し寄せたり、毎日8時間同じ部屋で過ごすことは、絶対にしませんし、読者の方にもオススメしません。
「自己中になれ!」と言っているのではなく、「自分を大切にしてください」と言っています。
まとめ:新卒は第二新卒採用を有効活用すべし
まとめです。
せっかく就職活動で内定をもらったし、まだ3年すらたっていないし、今辞めるのはもったいない、というような考えは捨てましょう。前述のように、すぐに動き出した方が良いケースに該当するのなら、行動を起こすべきだと僕は思います。自分に合っていないポジションでの仕事、労働環境のよくない会社に長くいればいるほど、どんどん身動きが取れなくなるでしょう。
日本には、第二新卒採用というありがたいシステムがあります。
簡単に言えば「学校を卒業して1~3年のあなたは、まだ若いし体力もある。仕事のスキルは考慮しないから、若さというポテンシャルで採用してあげます。」という、新卒採用の仕組みと同じようなものです。
普通、転職というのは未経験者歓迎の求人を除き、スキル・経験が要求されます。しかし、この「第二新卒採用」という仕組みは、スキル・経験をあまり要求されないという、なんともありがたいシステムです。
もしあなたが、社会人経験1〜3年目であるのなら、自分一人で悩むのを辞めて、転職エージェントに登録し、どんな案件があるかエージェントに相談すると同時に、自分でも探してみましょう。考え込んでも正直何も変わりませんが、動き出すことで道が拓けてくるものです。
読者の方々が、自分にあう仕事に出会い、仕事、そして人生が充実することを祈っています。