シドニーのグルメといえば、オイスター、サーモン、コーヒー、ワイン等、色々ありますが、最も有名なのがオージービーフのステーキではないでしょうか。折角シドニーに来たのならば、オージービーフのステーキは絶対に食べなくていけません。
普通のスーパーでも美味しいステーキが普通に売られているステーキのレベル自体が高いシドニーで、最高峰に位置するステーキを提供するレストランが、今日紹介するPrime Steak Restaurant (プライムステーキレストラン)です。高級レストランですので、シドニーでの思い出の夕食にどうぞ。
Contents
格式と伝統のあるPrime Steak Restaurant
公式HPによれば、私たちはシドニーでベストのステーキレストランであると言い切っています。その理由は、
- 1999年にシドニーで初めてドライエイジングビーフを提供したレストランである
- 使用するステーキのお肉は、すべてセンターカットのもののみ。肉の端は使用しない。
- 2002年に、シドニーで初めてWagyuを提供したレストランである
- 2009年に、シドニーで初めて“Graded” Grass-fed ステーキを提供したレストランである
他にもありますが、これだけでもこのお店のすごさが伝わるでしょう。シドニーステーキ会のパイオニア的なお店であることが伝わってきます。数年前に日本で流行っていたドライエイジングビーフとか、1999年から提供していたとはさすがです。
Prime Steak Restaurantの価格帯
場所柄、またシドニーの友人からの噂でも、めちゃくちゃ高いのかと思っていましたが、実は、お値段抑えめのステーキもあります。
ステーキ一人前の価格帯は、
AUD59 (約5,000円) 〜 AUD295 (約24,000円)です。
ちなみに一番高いステーキは、鹿児島産の黒毛和牛です。
Prime Steak Restaurantの店内の雰囲気
店内は、照明を落として、落ち着いた雰囲気です。結構、暗めです。
今回は、金曜日の6時に訪問しましたので、比較的空いて居ました。しかし、7時過ぎには満席になって居ましたので、予約していきましょう。
メニューを理解するために英語でのステーキ関連用語を整理
メニューはもちろん英語表記です。
せっかく本物のステーキを食べるので、あなたが何を食べたのか理解できるようにしておきましょう。その方がより一層質の高いステーキを楽しめるはずです。
牛の種類
Yearling;イヤリング。仔牛。オーストラリア独自の分類で、月齢18か月以下の牛をイヤリングと呼ぶ。イヤリングの大部分はオーストラリア国内で消費されるので、日本では中々お目にかかれない貴重な若い牛。
Angus-Hereford;アンガスとヘレフォード種を掛け合わせた交種.
Black Angus;元来はスコットランド原産の牛種。逞しく、繁殖力も強いことから、オーストラリアにも普及した。赤身と脂身のバランスが絶妙でオーストラリアを代表する牛肉種。肉らしい肉と言える。
Dry Aged;乾燥熟成された牛肉。牛肉は熟成されることにより、酵素の働きで肉質が柔らかくなり、うまみ成分のひとつアミノ酸が増加する。日本でも流行った、いわゆるエイジングビーフ。
Grain-Fed;一定期間は放牧されて育った家畜に、その後、一定期間、トウモロコシ、大豆や小麦などの飼料を与え飼育した牛。これにより、サシが入り、肉が柔らかくなる。
Grass-Fed;自然環境のもと放牧され、牧草や干し草などを食べて育てられた牛。肉質は赤身が多くなる。
肉の部位
Eye Fillet;テンダーローインとも呼ばれる貴重な部位。脂肪が少なく、柔らかい部位。牛1頭からわずかしか取ることができない。オーストラリアのスーパーで購入しても一番高い部類のステーキ用の肉。赤身ですが、本当に柔らかいお肉の部位です。
Scotch (Fillet) or Rib Eye; リブロースの中でも最上級部位。牛の肋あたりの部位。最も味の良い部位であると言われる。骨つきではない。
Sirloin;サーロイン。オーストラリアでは、よくPorterhouse(ポーターハウス)とも呼ばれる。牛肉の中でも最高の肉質を誇る人気の部位。T字型の骨付き肉(Tボーン)の油の多い部分がサーロイン、少ない部位がフィレとなる。つまりTボーンを食べれると、二つの部位を味わえるということ。
TOMAHAWK;上記で説明したリブアイの骨つき肉バージョン。この形がトマホーク=斧のような形をしているから、こう呼ばれる。巨大な骨つき肉なので。インスタ映えすることから、最近日本でも人気となる。
CHATEAUBRIAND;テンダーローイン(日本ではヒレと呼ばれる)は細長い形状をしているが、その中心部分をシャトーブリアンと呼ぶ。テンダーローイン自体が高級部位で高価だが、さらに高価で肉質も非常に柔らかい希少部位。ホリエモンの大好物という噂あり。
Prime Steak Restaurantのメニュー
シドニー随一のステーキ専門店だけあって、ステーキだけでもたくさんのメニューがあります。
大きく分けると、下記のようにカテゴライズされています。
- Entreesとステーキ以外のメイン
- Yearling
- Black Angus
- Wagyu
- Tasting Plates, Tomahawk & Chateaubriand
Entreesには、シドニーグルメの定番、オイスターもあります。オイスターはフィッシュマーケットで食べたからいいやと思っているあなたには、ぜひプライムレストランでも食べて欲しいです。シドニーフィッシュマーケットで質の良いオイスターを見つけるのは、実は大変です。一方で、こういう高級レストランは、常に質の良いオイスターを確保しているので、本物のオイスターを是非とも味わって欲しいです。
今回オーダーしたステーキはトマホーク
今回は、オーストラリア産のWagyuと迷いましたが、結局トマホークにしました。
これがトマホークの調理前の状態で、ドライエイジング1.5kgです。ウエイターの方が、わざわざ調理前のお肉を見せてくれました。
調理後がこちらです。
今回は、ミディアムレアでお願いしました。焼き加減も完璧です。
トマホークには、赤ワインソースと塩胡椒が付いてきますが、まずは、何も付けずに食べてみてください。ドライエイジングのお肉ですので、何も付けなくてもしっかりとした肉本来の味を楽しむことができます。
初めてトマホークを食べましたが、味が濃い、これが肉本来の味なのか!!!という印象を持ちました。量、質ともに大満足でした。
今回は、大人の女性と男性の二人で食べましたが、完食できませんでした。笑
肉大好きの私でもです。
2人前と書いてありますが、相当な量です。骨を含め1.5kgですので、可食部が1kgはある感じです。
大食漢でなければ、日本人の方だと3人で丁度いい感じです。
付け合わせのパンは、以前このブログでも紹介したSonomaからです。
【シドニーカフェのおすすめ】 Sonoma Alexandria Cafe
これで、2人前です。
会計は400ドルでした。トマホークをオーダーしたので、結構な値段となりました。
レシートに、Struie Magnum By Glassという赤ワインがありますが、どっしりとした赤ワインが好きな方にはお勧めです。
ドレスコードはあるのか?
スマートカジュアルです。
スマートカジュアルですので、そこまで気にすることはありませんが、ビーチに行ったついでに、ビーチサンダルで行くのはやめましょう。そこそこお値段のする高級レストランですので、雰囲気を壊さないためにも。
男性なら、ショートパンツでも問題ないですが、その場合は靴とシャツを合わせた方が良いかなという感じです。
Prime Steak Restaurantのこだわりのステーキ調理法
このレストランのこだわりのステーキの調理法をいくつか紹介します。
我々は肉に少しの焦げ目もつけません
焦げたシーフードとか、トースト食べないでしょ?そして、焦げは体に悪いことが証明されていて、焦げた食物に含まれている物質と同じものが大気汚染にも含まれているんだよ。とのことです。
炭火の焼肉が好きな私には少々耳が痛いですが、納得です。。。
日本式の焼肉だけでなく、シドニーのパブで見かける安いステーキにもよく焦げ目がついています。あれは、あれで香ばしくて好きですが。そのあたりのステーキとは違うことを強調しているように聞こえます。
我々は温度を調節できる方法でのみ調理します
炭火を使えば、その火加減を均一にするのは不可能なので、肉を均等に調理できない。火加減をコントロールできないということは、ステーキをコントロールできないということだ!
名言ですね。
我々は炭で調理しません
炭を燃やすということは、有機物を燃焼させるということになるので、様々な有害物質が発生するということです。よって、高級な質の高いステーキの調理法に、炭を使うのは邪道だ!
炭火の焼肉が大好きな私には、新鮮な考え方です。
公式HPから事前にネット予約可能
週末の7時ごろからだとそれなりに混んでいるので、念のために事前予約していくことをおすすめします。
この予約サイトから、Prime Steak Restaurantを選択してBook Nowをクリックしましょう。
お店の情報
ちなみに、GPOというのは、General Post Office (中央郵便局)という意味です。GPO Buildingは、1866年から建設工事が始まった歴史的な建造物です。最終的な建設完了には25年もの月日を要したそうです。
シドニーCBDのど真ん中に位置し、歴史のある建造物であることから、現在のテナントも、ウエスティンシドニー、マッコーリバンク、オーストラリアポストとそうそうたる面々が入居しています。
そういう場所に Prime Steak Restaurant もあるわけです。だから、ここのステーキも一流である必要があります。
プライムの外側は、パブになっているので、木、金の5時から7時あたりは結構賑やかです。外のパブで、1、2杯飲んでからプライムで食事をするのが、オージーっぽいですね。
- 住 所:GPO Building, Lower Ground Floor, 1 Martin Pl, Sydney NSW 2000
- 場 所:ウェスティンシドニー(GPO)の地階
- 最寄駅:Martin Place(マーティンプレイス) 駅かWynyard(ウィンヤード)駅
- 定休日:日曜日
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