今日は現役のフロントエンドエンジニアである私が、比較的新しいエンジニアの肩書であるフロントエンドエンジニアの仕事内容、年収、必要なスキル、需要について解説します。
フロントエンドエンジニアは目に見える部分を開発するので未経験の人でも比較的スムーズに入っていきやすいポジションです。需要も高く、キャリアチェンジを狙う方にもおすすめです。
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フロントエンドエンジニアの仕事内容
ざっくりいうと、Web サイトや、Webアプリケーションを開発する際に、ユーザーが見える部分のコードを書いている人です。
仕事の流れは、デザイナーがウェブページのデザインを担当し、そのデザインを元にコードを書き実際に動くページを作成していきます。
例えば、ショッピングサイトで、カートに入れるボタンを押すとボタンの色が変わり、カートアイコンの横に1が表示されるという処理をフロントエンドエンジニアがコードを書いて実現します。
ですので、Webの見た目部分やユーザーインタラクションを担当することになるので、視覚的な美しさを気にする人の方が向いています。
実際の業務の場面で、似たようなフォントだけど違うフォントに変更した際に、すぐに気がつく人とそうでない人がいます。すぐに気がつく人の方がフロントエンドエンジニアに向いています。
フロントエンドエンジニアの年収
本当に幅が広いですので、一概にいうのは難しいですが、経験数年で1000万円超える人もざらにいます。
一方で、これは、エンジニア以外の職業にも言えることですが、新卒から5年とか同じ会社にいると、給料は中々上がらないでしょう。
お金が全てではありません。しかし、年収をあげたいのならば、仕事を頑張り、会社にちゃんと給料アップをお願いする、もしくは転職先を探し年収を一気にあげていくことが大切です。仕事を頑張るだけでは年収は上がりません。何かしらのアクションがないとダメです。
年収データサイトのPayScaleによると世界のフロントエンドエンジニアの平均年収はこんな感じです。
日本 | 500万円 |
オーストラリア | AU$70,000 |
アメリカ | US$100,000 |
シンガポール | S$52,000 |
私は、今オーストラリア にいますが、オーストラリアで JavaScript ができれば、もっと高い印象です。
オーストラリアのエンジニアの年収に付いては、別の記事にまとめていますので、興味があればどうぞ。
フロントエンドエンジニアを目指す人にオススメのスキル、技術
これからフロントエンドエンジニアを目指すのであれば、下記の三つの言語は必須です。これらはフレームワークでも、ライブラリーでもなく、言語そのものです。ですので、流行り廃りなどないので、絶対に学習しましょう。
- HTML
- CSS
- JavaScript
まずは、一通り勉強しましょう。ここで完璧を目指してはいけません。完璧を目指していると、前に進めなくなります。
実際の業務では、何かしらのフレームワークを使用しているはずです。
現在の有名どころは、React.js, Angualr, Vue.js です。どれか一つ選び、何か作ってみましょう。私の一押しは、React.js です。
jQueryという簡単に使えるライブラリーもありますが、もはや古い技術ですので、スキップして大丈夫です。ちなみに、jQueryは言語ではありません。
詳しく書くといくらでも書けるので、また別記事で紹介します。
フロントエンドエンジニアに資格は必要か
ズバリ言いますと、いらないです。というか、業界に広く認知されている資格というものが、そもそもありません。
フロントエンドの分野は日々ものすごい勢いで進化しております。ですので、ある団体が資格を整備ようとしても、その資格の有効性を維持するのがほぼ不可能です。そのため、世間でフロントエンドエンジニアにはこの資格だ!というようなものはありません。
私もフロントエンドエンジニア一年目は、焦りと不安から世間であまり認知されない資格の勉強に手を出してしまいしたが、完全に無駄でした。
資格のサーチや勉強に時間を費やすのはやめて、何か小さなものでも作って公開しましょう。そのプロダクトを転職の際に見せる方が、よくわからない資格をアピールするより、よっぽど効果的です。
今後もフロントエンドエンジニアの需要は高いのか
半端なく高いです。ですので、これからフロントエンドエンジニアを目指す方も、安心して目指してください。
みなさんがグーグルなどで検索して、日々使用しているwebサービスのスクリーン上に見えている部分(クリックしていいねしたり、画像をアップロードしたり)は、フロントエンドエンジニアが開発しているのです。みなさんが感じているように、そのようなサービスもどんどん増えています。 つまり、フロントエンドエンジニアの仕事もどんどん増えています。例えば、テレビの代わりに、AmebaTV、youtubeとか。
転職の際には言葉の定義を意識しすぎないことが大切
ここまでフロントエンドエンジニア周りについて解説してきましたが、あまりこの言葉の定義にこだわりすぎない方がいいです。会社によっても、フロントエンドエンジニアという言葉の定義や、業務の範囲、ポジションのタイトルが変わってきます。
ある会社では、デザイナー不在であるため、デザインもフロントエンドエンジニア任せ(フロントエンドエンジニア兼デザイナー)。
また別の会社では、バックエンドエンジニア(ユーザーに見えない後ろで動いている処理をコードで実現する人)が足りないために、フロントエンドエンジニアにもAPI作成してもらうとか(フルスタック寄りのフロントエンドエンジニア)。
大まかに言えば、下記のタイトルはだいたい同じようなものだと考えて大丈夫です。私が仕事を探す際には、下記のタイトル全てを検索します。
- UI エンジニア
- UI ディベロッパー
- フロントエンドエンジニア
- フロントエンドディベロッパー
- JavaScriptエンジニア(バックエンド含む可能性あり)
まとめ
今日は比較的新しいタイトルであるフロントエンドエンジニアについて解説しました。
ユーザーが直接触れる部分を開発するという非常にやりがいのある仕事です。現在のフロントエンドの世界では、JavaScript、中でもReact.js は圧倒的なポジションを得ているので、これから勉強する人には、React.jsをお勧めします。
特に資格などは必要ありませんので、HTML, CSS, JavaScriptを一通り学んだ後は、動画等のチュートリアルにそってでもいいので、何か作って公開してみましょう!それが、フロントエンドエンジニアになる大きな第一歩となるでしょう。
Happy Coding!