こんにちわ!オーストラリア在住エンジニアのワタです。
今日は、海外移住する際に大きな壁となる「海外での仕事はどうするか?」について、経験者の僕が語ります。オススメしない仕事、オススメの仕事、資格は役に立つのか、どうやって海外での求人を探すのか?というあたりを解説していきます。
Contents
海外で日本人が就く定番の仕事とは?
まず、海外に来た多くの日本人が就くであろう仕事を考えてみます。
海外にきた多くの日本人がつく定番の仕事と言えば、以下のような感じでしょうか。
- 日本食レストラン
- カフェ
- 日本人向けのツアーガイド
- ファームジョブ(野菜や、フルーツの収穫)
- 海外に日系企業でのアドミ的な仕事(なんでもこなすポジション)
確かに、これらの仕事は比較的簡単に仕事のオファーをもらえるでしょう。
それは、これらの仕事には、
- 特別なスキルが必要ない
- 英語力はほぼ必要ない
からです。
一見すると「私にも出来そうだな、ラッキー」と思うかもしれませんが、注意が必要です。その理由は、次のセクションで説明していきます。海外に慣れるまではいいかなと、とりあえずその仕事についてしまうと、向け出すのは意外と大変なものです。
日系レストランなど定番の仕事には注意
念のためですが、全ての人にとって、これらの定番の仕事がダメだといっているわけではありません。例えば、「将来はカフェを経営するために、カフェで修行しよう」という目的があれば、もちろん良いでしょう。
一方で、前述のように「私にも出来そうだな、ラッキー!」という感覚で、漠然とこれらの仕事に就くのは注意が必要です。
それは
- 特別なスキルが必要ない => つまり、働いても専門的なスキルが身につかなかい
- 英語力はほぼ必要ない => つまり、英語力が伸びにくい
ということです。
つまり、これらの定番の仕事で3年の経験をつんだとしても、給料もあまり上がらず、「数年後も、自分の持つスキルが海外移住した頃となんら変わっていない」という状況に陥ります。つまり、3歳だけ年齢を重ねただけということです。現在の給料が低いというよりも、スキルが身についていないということが大きな問題です。
海外移住を狙う方法として駐在員を狙うことも悪くはないが運まかせとなる
駐在で海外に行くのが、おそらく最も恵まれた状況での海外移住となるでしょう。待遇は会社によって結構違います。
僕が新卒で入社した船会社のタイ駐在にいった先輩は、運転手つきで、清掃サービス付きの高級コンドミニアムに滞在していました。給料は、日本の口座と、タイの口座にダブルで入ってきます。待遇もですが、何より、右も左も分からない海外で転職活動しなくて良いわけです。
海外に住みたい人にとっては、なんとも素晴らしい制度ですが、「全ては会社まかせとなる」ということは、頭に入れて、海外駐在を狙いましょう。どこの国に行くのか、その駐在期間はどうなるのか、全ては会社という組織の決定に従う必要があります。だから、待遇が素晴らしく良いわけです。
僕は、学生時代、正直に言えば海外駐在に憧れていました。幼少期を、外国人が一人もいない田舎で育ったことが一つの要因だと思います。そして、海外駐在の可能性が高いと言われる、大手海運、7大総合商社を受け、いくつか内定し、結局海運の企業へ就職しました。
三年間まっていましたが、駐在のチャンスは僕には回ってきませんでした。それでも、東京での船会社での3年間は、とても充実したもので、接待の仕方、週末のゴルフ、大企業の仕事の仕方など、田舎ものにとっては全てが貴重な経験となりました。
海外で働くために役立つ資格なんてないことを知る
海外移住、海外就職のために資格の取得を考える人もいるでしょう。その気持ちは、分かります。就職、転職に不安はつきものです。僕自身も、学生時代に就職に対する焦りから、資格取得に走った経験があります。確か、宅建という資格をとりました。笑
しかし、結論から言えば、資格の取得に数ヶ月、もしくは数年を費やすぐらいならば、海外で役に立ちそうな濃い実務経験をつむほうがよっぽど転職の際に役に立ちます。
エンジニアであれば、「基本情報技術者」などがそこそこ有名な資格ですが、海外では、誰も、知りません。よく考えてみたらあたりまえですが、日本のとある組織が作った資格など、他の国では役に立ちません。それよりも、海外転職につながるスキルを磨ける実務に集中し、余力があれば、仕事の後に、最新の技術を使い、何かサイトを作りライブ(世界に公開)にするほうがよっぽど役に立ちます。
TOEICなども、海外での就職では全く役に立ちません。海外では、TOEICって何?という感じです。僕は学生時代に930点のスコアを取得していますが、日系企業以外に向けた履歴書には、書きません。TOEICは、自分の英語学習のモチベーション維持に使うのならば良いでしょう。
【海外移住仕事戦略1】転職エージェントには登録しておくべき
ここからは、海外移住のための仕事戦略をお伝えします。
まずは、転職エージェントには登録しておくべきです。一つではなくて、複数登録すべきです。エージェントによって扱っている案件が違ったりします。また、求人情報サイトに乗っっていない案件を紹介してくれることもあるので、登録は必須でしょう。
メジャーなものをいくつか紹介していきます。
まずは、言わずと知れたリクルートエージェントです。ここはみなさん登録必須でしょう。この記事を書いている時点で、海外の公開求人が120件(非公開求人が643件)あるようです。非公開求人にアクセスするためにも登録しておきましょう。
もう一つは、年収600万円以上の方対象の、グローバル・外資系・ハイクラスに特化したSamurai Jobです。年収600万円と少し壁が高いですが、該当するならば登録しておくべきでしょう。
リクルートエージェント:日本のみならず世界的にみても規模の大きい転職エージェント。ここは、登録必須でしょう。国内案件、海外案件ともに豊富。
Samurai Job:グローバル・外資系・ハイクラスに特化した転職エージェント。年収600万円以上である必要あり。JACリクルートメントとの共同運営サイト。海外案件・外資系企業に強い。
【海外移住仕事戦略2】自分で転職求人情報サイトもチェックするべき
転職エージェントに登録したうえで、海外の求人情報サイトでも独自に就職機会を探すべきです。エージェントまかせにするのではなく、自分でも動き、理想の仕事に出会うチャンスを広げておきましょう。
ここで一点注意ですが、求人サイトに乗っているjob description(こんなスキルが必要ですという項目)を全部満たしていないからといって、落ち込むのはやめましょう。全部満たしている人なんて、実際には、ほぼ0ですので。ちょっと無理だなーと思ったら、応募するべきです。
国によって有名な求人情報サイトは違うので、ググってみてください。
僕はオーストラリアで働いているので、オーストラリアでの主要な求人情報サイトは載せておきますね。
海外オーストラリアでの求人はここで探せ
2020年現在、僕はオーストラリアでエンジニアとして働いています。ですので、オーストラリア関連ならば特に自信があります。
オーストラリアで有名な就職求人サイトを載せておきます。転職求人サイトはこれだけみておけば十分だと思います。僕の働いているオーストラリアの企業も、求人募集をかけるときにはSeek と、linkedin job の両方に求人を載せます。
どんな求人が多いのかなどの傾向もある程度把握できるでしょう。ちなみに、日系企業の求人は、seekに多く掲載される傾向があります。
また、「visa sponsorship」などの記載がない限りは、ビザサポートはしてくれません。エンジニア以外で、ビザサポートがあるポジションは結構少ないのが現状です。
自力で海外移住を狙うなら仕事は圧倒的に「エンジニア」がおすすめ
今の仕事のスキルが海外で通用する自信がない方、もしく現在仕事をしておらず、これから就職しようとしている方には、僕は自信をもって「エンジニア(プログラマー)」をオススメします。エンジニアをオススメする理由はいくつもありますが、主要なもので、
- 世界的にエンジニアという人材が不足している
- スキルを海外に持っていきやすい
- 副業、フリーランスとの相性も抜群
- 年収1000万円も結構普通
- 海外移住が無理だったとしても日本でも役立つスキル
などが挙げられます。詳しくは【現役海外在住エンジニアによる】エンジニアとして海外移住を狙うためのロードマップにまとめています。