新型コロナウイルスの感染拡大により人々の移動が制限され、失業者の増加、リモートワーク(テレワーク)の浸透など、すでにたくさんの影響、変化が生じてきている。
世界中で失業者が大量発生している混沌とした時代であっても、「ソフトウェアエンジニアという仕事は今後も伸びていく」と僕は予測している。今日は、「なぜソフトウェアエンジニアという職業の需要がさらに増加すると考えるのか」を解説していきたい。
*基本的にこのブログ内でエンジニアというと、「ソフトウェアエンジニア」を指している。
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コロナ危機の前から引く手数多だったソフトウェアエンジニア
おそらく多くの人が気づいていたように、エンジニアの求人倍率は新型コロナウイルスが日本で深刻化する前の2020年2月でも、飛び抜けてた高かった。実際に数字を確認してみよう。
職種 | 求人倍率 |
全体 | 2.52 |
技術系(IT・通信) | 8.69 |
表より、エンジニア職は、全職種における同月の求人倍率の約4倍もの高い数値となっている。ちなみに、求人倍率とは、求職者(仕事を探している人)1人あたりに何件の求人があるかを示すものである。
つまり、これだけエンジニアの数が足りていないというのが現在の日本の転職マーケットの傾向である。これは僕の予測ではなく、事実である。
ここから先が僕の予測となる。
コロナ危機によりエンジニア需要がさらに加速する
多くのビジネスでは人員整理(リストラ)が進む中、外出自粛の影響で、オンラインサービスへのニーズは加速している。物理的に外にでる機会が減っているので、家庭でスマホやパソコンを扱う時間が増えた、という人も多いのではないだろうか。僕自身もその一人である。外に出るのは軽い運動時と、生活必需品の買い出しのみで、仕事はこの1ヶ月完全リモート。娯楽と言えば、NetflixやDisney+(ディズニーデラックス)で映画やアニメを見るくらいだ。話はそれるが、実写版の『アラジン』は、ミュージカル調で大人にもオススメの作品である。
まず、なぜエンジニアのニーズが高まると考えるのか、その理由を以下の通りである。
- コロナ危機によるリモートワークの定着
- 人々がコロナ危機により、自動化・IT化の必要性を再認識(テクノロジーによる社会問題の解決)
では、それぞれ解説していこう。
コロナ危機によるリモートワークの定着
まず、コロナ危機によりリモートワークが浸透しているのは間違い無いだろう。安倍首相もお願いベースだが、7割の社員をリモートワークにするよう要請している。
日本の大企業で勤務する僕の友人たちも、実際にリモートワークを実施している。これまで、日本の大企業に勤務している彼らの口から、リモートワークとかテレワークとか聞いたことがなかったので、これは大きな働き方の変化であると言える。
一方で、伝統的で歴史のある企業ほど、リモートワークに不便さを感じているのではないだろうか。そのような会社には、まだまだ多くのハードベースの書類などがあり、出社しないと確認できなかったりするだろう。また、はんこ文化もリモートワークには相性がわるい。僕は、はんこ文化は早くなくなって欲しいと願っている。
ここで、リモートワークをスムーズにこなすためには、業務のオンライン化、クラウド化が必要になるので、それに関連するオンラインサービスがまだまだ伸びるはずだ。そして、そのようなサービスを提供する企業には、多くのエンジニアが必要となるのは言うまでもない。
人々がコロナ危機により自動化・IT化の必要性を再認識
コロナ危機が発生し、実際に人々が制限のある生活をしている中で、テクノロジーで解決するべき社会問題が浮かび上がってきているように思う。
先ほどのリモートワークも一つの例ではあるが、もう一つ例を挙げておく。
【例】小・中学校でのオンライン教育の普及という課題
現状、日本の小・中学校でオンライン学習が進んでいるとは言えない。都心にある私立のトップ校などはさておき、大多数の子供達が通う公立の小学校などでは、オンライン学習など、はるか遠い世界である。
実際に、僕の姉は山口県に住んでおり、小学生の子供がいるが、現在は休校中である。学習はどうしているかと言えば、たまにプリントが配布されている程度だ。これでは、子供が十分な教育を受けられているとは言い難い。
かといって、市の教育委委員会がオンライン教育を推進できるとは考えにくい。よって、このような分野でも、子供たちへの平等な教育機会を与えるという社会問題を解決するために子供のオンライン学習に特化したベンチャー企業(スタートアップ)が、生まれてくるはずだ。オーストラリアでは、すでに公立学校向けのオンライン学習プラットホームを提供するスタートアップが誕生し、国や州からの投資を受け、どんどん成長している。
これは社会問題解決のために生まれたテック企業のほんの一例だが、このような会社では、社員の大多数は、エンジニアとなるので、今後も多くのエンジニアが必要になると考えている。
まとめ:コロナ危機でさらに伸びるエンジニアという仕事
今回は、コロナ危機の前でも、間でも、おそらく後でも伸びるだろう、ソフトウエアエンジニアという仕事について紹介した。
コロナ危機真っ只中である現在は、リモートワークがわかりやすい例である。リモートワークをスムーズに行なうためには、オンラインサービスをうまく活用し、できるだけハードの書類などはなくしていき、クラウド上に保管する必要があるだろう。そのようなオンラインサービスを提供しているのがエンジニアだ。
また、コロナ危機という非常事態により、前述の小中学校のオンライン教育問題のように、テクノロジーで解決するべき社会問題が浮き彫りになってきている。ここにも、多くのエンジニアという人材が必要になってくる。どこにやりがいを感じるかは人それぞれだろうが、僕は非常にやりがいを感じやすい仕事だと思っている。
よって、やりがいも感じやすく、求人倍率も高いエンジニアという職業は、エンジニアの僕自身もオススメしたい職業の一つである。テレワークがほぼ必須という現状の中で、リモートワーク(テレワーク)が出来ないような仕事についている人が不便さを感じたり、コロナ危機の影響で不運にも失業してしまった方が、これからも伸びるであろうエンジニアという職に興味を持ってもらえればと思う。
日本人エンジニアがもっと増えて、日本がテック大国と呼ばれる日がくるのが僕の夢だ。エンジニアに興味を持った方は、以下の記事も参考にして欲しい。