川崎汽船で働くとはシリーズ第3回は、船会社の業務内容について紹介します。
ここで紹介するのは、私の所属していた紙の原料を海上輸送するチームのことになります。が、バルク系(石炭、穀物、鉄鋼原料などの、パラパラ、バラバラしたもの)ならば、だいたい似たようなことをしているので、学生の方が業務のイメージを持つには、参考にして頂いて大丈夫です。
元社員による川崎汽船の紹介シリーズは、以下のような構成となっています。
主要顧客
製紙会社、総合商社のチップ部隊。
*紙の原料をウッドチップと言います。
チーム概要
製紙原料(ウッドチップ)を運ぶために設計された少し特殊な船での輸送サービスをお客様に提供するチーム。船といっても超巨大で、長さ200mぐらいあります。巨大なクレーンが三つぐらい付いている船です。
運賃を得て儲ける。
チーム構成
大きく営業と運航管理(オペレータ)にわかれる。
営業
お客様との折衝。チームの先輩が担当することが多し。契約交渉や、運賃交渉、お客様からの要望に対応。
そして、下記に説明するオペレーターの監督業務。
運航管理
チームの若手や新卒が担当することが 多い。これぞ、船会社という仕事。
基本的に、船の運航管理(スケジュール管理)が仕事です。
例えば、この船はいつ頃港に到着しますよと、毎朝顧客に連絡する。
船の燃料がなくなりそうなので、ここか、ここの港で補油(給油)するとお得ですよと、提案する。
今回の貨物は少し湿っていて重たいので、これくらい船に積める予定ですよと、顧客に報告する。
そして最も大変なのが、トラブル対応です。
港での入港検査に落ちましたので、港に入れません、二日間は海の上で待機して掃除して再検査ね、とか。
はたまた、チリの港の検査官が、小さな虫が船の荷物をとこに飛んできたので検査失格ね。10,000ドル払えば見逃してあげるよとかいう話が、飲み会オール明けの土曜の朝5時とかにやってきたりします。速攻で対応しないといけません。電話出れずに、先輩に電話がいき、先輩に対応してもらうということは避けるべきですね。何回か、やらかしてしましましたが。。。優しい先輩に感謝してます。
入社当初は、会社の携帯に怯えてましたね。オペレーターとしては、船会社の責任による(船のメンテ不足による入港検査失格とか)船の遅れを最小限にしなければいけません。船をお客様に貸すことで運賃収入を得ているので、こちらの責任で船が遅れればその分の運賃はお客様に請求できないからです。
船の種類や市況にもよりますが、船の貸出料とは、1日あたり100万円とか、そういうレベルです。ですので、船の整備不足で、船が港に入れずお掃除しなおし!となり、二日間遅れたとしたら、単純に船会社は200万円を損したことになります。
まとめ
部門にもよりますが、営業と運航管理がきっちり分かれているチーム、私のいた製紙原料のように営業と運行管理を一緒になって仕事をしていくチームとあります。
私の場合は運航管理を主にしていましたが、お客様とのゴルフや、忘年会、新年会、お客様への定期的な訪問、港への出張等、営業側の仕事も1年目から経験させて頂きました。これは、本当に貴重な経験だったと思います。毎日連絡をとる相手は、製紙会社や、総合商社の10年目以上の方も多く、いろいろと勉強させてもらいました。
ということ所で、業務の紹介は、このぐらいにして、次回は、給料、待遇面についてお伝えいたします。
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[…] 【元社員 による】川崎汽船で働くとは【業務内容】 […]
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