2021年3月のオーストラリアは、コロナ感染者は、ほぼ0となりました。日本と比べると厳しく規制している分、その成果は見えています。
(追記:2021年7月のオーストラリアNSWは、ロックダウン中です。涙 とは言ってもNSWの1日の感染者は100人ちょっとですが。日本とは政策が違います。)
オーストラリアは日本よりも相当に厳しいコロナ規制を取っています。一般市民に取って、国境は基本的にはクローズしている状態です。ロックダウンもありました。旅行好きだし、毎年2度は日本に帰っている僕も、しばらくオーストラリアで大人しくしている状態です….
こんな感じですが、僕自身5度目の転職を経験したので、コロナ禍のエンジニアの転職がどんなものか、シェアしておきます。最近、個別にたくさんのメールを頂き、返信できていないので、こちらの記事が参考になればと。
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コロナ禍のエンジニア転職マーケット@オーストラリア
コロナ禍で、エンジニアの採用が激化している背景には、以下のような事が推測できます。これは、オーストラリアだけ出なく、おそらく世界のトレンドでしょう。
- 移民の減少、受入停止(エンジニア供給の減少)。昨年からオーストラリアは移民をほぼ受け入れていません。海外からエンジニアの流入が減少しています。移民のビザ発給に関わる優先職種リストというものがありますが、ソフトウェアエンジニアは、コロナ前の現在もリストに含まれています。よく変更されますが、最新情報はこちらで確認できます。
- コロナ禍によるデジタル化の加速(DX)、テック企業への資金の集中などが影響して、エンジニア関連の求人は、明らかに増えています(エンジニア需要の爆増)。コロナ発生前から、エンジニア不足は深刻でしたが、コロナによりさらにエンジニアのポジションが増えている状況です。以前から、リクルーターからの連絡は来ていましたが、その頻度もさらに多くなりました。僕の働いている会社も、友人のテックリードもエンジニアを採用したいようですが、かなり苦戦しているようです。有名企業でないかぎり、応募が集まらない状況です。
2021年7月のシドニーはロックダウン中ですが、それでもエンジニアの採用は継続しています。僕のいるチームもシニアエンジニを採用中ですが、なかなか候補者が集まらないようです。
フロントエンドエンンジニアの採用プロセス@オーストラリア
コロナのおかげで採用プロセスが短くなりました。当然採用プロセスは会社によって異なりますが、よくあるパターンが以下のような感じです。
ステップ1:履歴書提出
応募します。僕はすでにエンジニア6年程度の経験があるので、特にポートフォリオなどは提出しません。実務経験がない方は、あったほうが良いです。
ステップ2:電話面接
書類選考通過すると、HRから電話かかってくる。15分ぐらいのとこもあれば、1時間ぐらい長いこともある。質問は基本的な事のみ。どんな経験があるのか?なぜ仕事を探しているの?希望のサラリーは?自分の理想とする働き方は?などです。
遡ること約5年、エンジニアとしての1社目は、書類選考落ちまくりでしたが、ここ数年は、書類選考で落ちることは、まずありません。
ステップ3:宿題形式の技術テスト(オンサイトの場合もある)
なしのとこもありますが、なしのところはオンサイトでの1時間のコーディングテストがよくあるので、僕は宿題形式の方が好きです笑 面接官数人に囲まれてのコーディングテストは、指が震えます。
今回の課題は、Typescript, React, React hook, Reduxで指定されたAPIからプロファイルリストのデータを読み込んで、カードのリスト形式で表示するというものでした。使用技術が指定されなくても、そのポジションで使う技術もしくは、それよりも新しい技術を使った方が良いでしょう。
難しいものではないですが、仕事の後にやらないといけないので、忙しい一週間となるでしょう。
ステップ4:オンサイトの最終面接
技術テストを通過すれば、晴れて最終面接です。以前までは、このステップを2つ分けて、技術面接と、部門長面接が別でありましたが、最近は短縮されました。アトラシアンなどは、ここの段階でも完全にリモートで行います。オフィスの雰囲気などもしっかりと把握しておきましょう。日本人の方は、自信を持って、こちらが会社を見極めるぐらいの気持ちで面接に臨むのが良いかと思います。
ここで見られているのは、カルチャーのフィット(チームに合うか)と、技術力です。
技術以外の質問
最初のHR電話面接で聞かれたようなことが、再度聞かれます。ここに登場するのは、部門長と直属の上司というパターンが多いですが、たまに、6人ぐらい登場して6:1とかの時もありますので、心構えをしておきましょう。時間は30分から1時間ぐらいです。
技術に関する質問
フロントエンド(今回のメイン技術はReact, JavaScriptです)のポジションでは、同じようなことが聞かれます。
JavaScriptのプロミス関連が2、3個。口頭で説明するものと、コードをみて軽く説明する。五行程度の短いものです。プロミスは定番の質問ですので、準備しておきましょう。
それから、この会社はReactを使っていたので、React hookに関する質問3個ぐらい。
HTMLやCSSに関する質問もありますが、ジュニアのポジションほど、よく聞かれる気がします。
オファーを頂いた会社での現在の働き方
新品のMacbook Proとか支給される
成長真っ只中の会社にいくメリットの一つがこれです。会社のパソコンなどの備品に予備がないので、新品のMacbook Pro, マウス、キーボード、モニター二台が支給されました。やっぱり新品だと、エンジニアとしては心が踊ります。
オフィスで働いても、家で働いてもOK
前の会社では、基本会社で働き、ワークフロムホームしたい時には事前許可が必要でしたが、今の会社は完全に自由です。全く会社にこない人もいるし、僕のように週に何日かは会社で働く人もいます。僕は、完全リモートよりも選択肢の持てる今の状態がベストです。ずっと家で働いていると、寂しくなります。ロックダウン中は、当然、WFHです。
チームメンバーのバックグランドは多種多様
オーストラリアでも、オーストラリア人が中心な会社や、いろんな国籍の人がミックスしている組織が存在します。この会社は、本当に色んな国籍の人が働いています。僕がジョインしたチームは、全員で20人程度ですが、オーストラリア人は4人しかいません。あとは、ニュージーランド、インド、ネパール、中国、インドネシア、日本などです。
僕の隣の席が今空いているので、そこによく他のチームの女性が座っていますが、彼女はウクライナ人のデータエンジニアです。コロナの直前にオーストラリアに入国したそうです。
僕もかれこれオーストラリアには6年程いますが、色んな国籍の人が働いてる組織の方が、居心地が良いと感じます。
まとめ
最近の自分の経験をもとに、オーストラリアでのエンジニア転職の今を紹介しました。何か、この記事に関して質問があれば、コメントして下さい。記事更新という形で、できる限り対応します。