今回は、大学時代の就職活動についてまとめて書きます。
帰国子女でも高学歴でもなんでもない普通の地方学生の、福岡県からの就職活動の記録です。最終的には、総合商社、海運から内定いただけました。
留学帰りでしたので、東京なんて日本だし!と、変な自信と余裕に満ちてた時期です。笑
Contents
新卒での就職活動時の履歴書
- 地方大学卒業見込み
- シドニー交換留学経験あり。
- TOEIC900点ちょい(帰国子女でもないので、そんなに喋れない)
就職活動対策
なぜか、面接にいけば勝てる気がしたので、必死に下記の準備をしました。
- 履歴書(友人、先輩方、教授、OB訪問での現役社員など様々な方に添削して頂いた。説明会であった全くの初対面の方にお願いしたら添削してくれた。)
- 筆記試験対策のため、各分野のテスト(SPAとかギャブとか)ググって評判のよい参考書を2冊づつ購入し、それぞれ3回は回した。
- 本番の海運、総合商社の前に、面接経験をつみ、できれば内定をとりたかったので、関連業界である物流や専門商社もスケジュールを確認しアプライ。関連業界の仕組みを理解することは、本番の海運、総合商社などの選考にも大いに役立った。
採用担当の人が、私の学歴の低さに対して上の人に言い訳できるように、筆記試験と、TOEICなど、目に付く点数をあげることに注力していました。
結局こういう準備をきっちりやることが、就職活動の全てです。自分自身の本質的な部分は、この就職活動の数ヶ月で変えるのは無理でしょう。
自己分析のマニュアル的なものに沿って、僕もかなりやり込んだんですが、僕の場合はこれという発見はありませんでした。時間かけすぎたなーという思い出があります。
就職活動の結果
- 総合商社2社内定(すべてアプライ)
- 海運1社内定(大手3社+1アプライ)
- 倉庫1社内定(大手3社)
- 専門商社2社内定(●瀬産業、●立ハイテクのみアプライ)
面接のスケジュールが重なり途中辞退した会社もあります。
筆記の段階で落ちたのは、●菱商事さんと●友商事さんのみでした。筆記試験の手応えはあっただけに、うーん学歴差別あるのかなーとも思いましたが、これはあくまで私の予想で、ただ僕がアホなだけ、という可能性も大いにあります。
商社·海運で働いた後に就職活動を振り返ると
準備は徹底してやり後悔の無いようにする
実務経験を4年積んだのちに、就職活動を振り返りたいと思います。
履歴書の添削、筆記試験対策、面接の準備はしっかりやるべきです。悔いの残らないように。
今時、質問集などググればいくらでも出てきますが、なるべく自分でコネクションをつくり、そこから一次情報をとれるように頑張りましょう。
履歴書もそうです。
特に地方の私のような大学から海運、総合商社などは、なかなか先輩が見つからないと思います。私も大学に聞いたところ、海運、総合商社内定は第1号でした。そんな場合でも、説明会とか、イベントで連絡先を聞けば大抵の社員の方は、あってくれ、履歴書も見てくれます。
私の場合は、日本郵船の早稲田卒の方、三菱商事の九大卒の方、川崎汽船の九大卒の方など、多くの出身大学の関係のない先輩方に助けて頂きました。すべて、説明会や就活イベントで連絡先を聞いた方々です。
面接は運の要素が大きいことを知っておく
こういってしまえば、元も子もないかもしれませんが、できる準備を完璧にした前提で、あとは運の要素が非常に強いかと思います。
例えば、ある大手海運の内定とるまでに、
- PCでの筆記試験+アンケート(もちろん選考の一部です。約13,000応募)
- 一次面接(3,000人→300人)
- 二次面接(300人→100人)
- 三次面接+筆記(100人→30人)
- 最終面接 (30人→内定20人)
人事に聞いた情報によれば、このような数字のイメージです。
長いプロセスをクリアする必要があります。これを見ると相当難しいように思えるでしょう。本当に、難しいです。私もこの数字を就活中に知っていたら躊躇するでしょう。
しかし、実際に何割の学生が上記でのべた準備をしっかりしているのでしょうか。何割の学生が現役社員から話を聞き、履歴書の添削を受けているのでしょうか。また、適当に応募している学生も多数います。ですので実際このような数字を気にしても時間の無駄です。この数字をみて、しっかりと当たり前の対策を全力でしておこうと思えばいいのです。それでダメならそれでいいんです。
あとは、なんといっても面接官との相性です。とくに面接前半の一次面接などはは厄介です。なぜなら、会社の人事に配属されたばかりの若手も面接しますし、採用のことをどこまで理解しているのかわからない営業の社員が駆り出されている会社も多々です。そして、その面接官一人による判断で通過かどうか決まります。どうしても個人の感情も採用に影響しているでしょう。人としての相性もあります。
このように運の要素が高いので、業界でも、会社でも、絞りすぎるのは止めましょう。相性がたまたま悪くて、全滅の可能性もあります。優秀だとか関係ありません。
就職活動時点でやりたいことがわからない時
就活時点で、「私はこれをしたい!」ということが見えている学生は、本当に幸運だと思います。自分のパッションのままに突き進んでほしいです。そういう人にとっては、就活なんて大したことでは無いでしょうし、する必要のない人もいるでしょう。
一方で、多くの学生は、就活時点で、自分の将来の仕事があまりみえていないでしょう。まあ、総合商社とか大手にいっておこうと思うかもしれません。私は正直なところ、そんな感じでした。駐在したくて給料は高いほうがよいなって思ってましたから。
身内に商社マンがいるとか、一年パートタイムで商社で仕事していたとか、そういう経験がないのに、面接の場面で、
私は、総合商社のチップ部隊に入社して、日本もしくは海外の製紙会社へ向けて、チップを安定的に供給したい!チップのあの独特な匂いに囲まれ、ベトナムやオーストラリアに飛び、船積みを見届けるのにロマンを感じる!
なんてことは、私には言えませんでした。
面接では、自分の興味ある分野に絡めて、自分が本当にいいなと思った点をうまく説明したらいいのかなと思います。流石に、面接で給料がいいから志望しますとか話すのはやめてください。笑 それも志望理由の一つだろうなということは面接官もわかっていますので。
今思うと、大学の先輩にも周りもそういう人がいなかったので、知らない世界を見たいという好奇心が、最も自分自身を駆り立てていたのかなとも思います。
次回からは、新卒で入社し、大変お世話になった川崎汽船について詳しく紹介していきます。